富士山に登ってきました。一人で

富士山全景
富士山全景

唐突ですが富士山に登ってきました。
当初友人たちと登る予定でしたが企画者が急遽中止を宣言し、ブーツも買ったし一人でも登るかなと思っていたところに仕事仲間が参戦したかと思いきや一週間ほど前に足を怪我して登れなくなったので結局一人で登ってきました。

仲間が次々と脱落する状況に死亡フラグをヒシヒシと感じてましたが何とか無事に帰ってくることができました。ちなみに写真は昔撮ったものです。


一人で登ることになったので、平日のバスツアーがいいだろうと調べてみたら4日前でも席が空いてたので確保。
とったのはコチラの夜発のナイトハイク富士山登山コース
夜発で安い割に多少時間に余裕があるため山小屋で休むことができる上、下山後は入浴施設で風呂・休憩ができるという中々お得なコース。あと食事や金剛杖(六角棒)の割引券も付いてます。特に自分は案内人がいて他の参加者と連れ添ったツアーらしいツアーが苦手なので、バスで富士山五合目までの送迎以外は自由という放任主義はありがたい。

そんなこんなで登山当日19時に新宿に集合して、バスに乗り込みイザ富士山へ!
富士山の五合目には22時15分頃に到着。

富士山五合目
富士山五合目

背景の雲上閣という施設が22時半まで開いているので着替え等準備はそこで済ませられますが、更衣室がないのでトイレか廊下で着替えるはめになります。モチロン女性方は更衣室がないという現実に戸惑いつつ、有料(50円)のトイレで着替えてるようでした。

【22:45】準備も整い登山開始!

少しの舗装されたアスファルト面を歩いたあと緩い傾斜の砂利道を下っていくと分かれ道があり、右側の細い登り坂の道を進むといよいよ山の中へ。

傾斜のゆるい序盤の坂
傾斜のゆるい序盤の坂

【23:15】六合目(標高2390m)到着

富士山六合目
富士山六合目

スタートから30分ほどであっさり六合目に到着します。
ここに安全指導センターというのがあり吉田ルートのコースと山小屋が載った地図を貰えます。

六合目仮設トイレ
六合目仮設トイレ

ここから既に仮設トイレで利用に200円かかります。
高いと感じるけど仮設とはいえこんな場所にトイレを設置して、人力で処理をしなきゃいけない事を考えると仕方ないですね。

【00:00】七合目(標高2700m)到着

比較的緩い斜面を登って行くとあっさり七合目に到着。
こんなペースだったらあっという間に頂上まで着いちゃうぜ!とかこの時は思ってました。この時は・・・。
吉田ルートだと七合目からコンスタントに山小屋が設置されてますが、その反面登りがきつくなります。

富士山 吉田ルート 七合目
富士山 吉田ルート 七合目

ジグザグと岩場の間を縫うように登っていく感じ。
場所によっては手を使う必要があるところもありますが、懸垂ができないと登れないという事はないのでご安心を。

夜の富士山登山は星空がキレイ
夜の富士山登山は星空がキレイ

シャッター速度を遅くして撮影すると星空がキレイに撮れます。
一人で登るとどうしてもペースが早くなりがちなので写真を撮りながら登るとペースが抑えられて丁度いいです。

【01:45】八合目(標高3100m)到着

確実にペースダウンしてることを実感しながらようやく八合目に到着すると

焼印終了しました
焼印終了しました

焼印終了を告げるショッキングな通知。
でもこの先の別の山小屋では焼印をやってるところがありました。

八合目を登っていて暑いのに汗を一切かいてないことに気づいたけど、その分気温が低いんだろうと気にしないで登り続けることに。
だいぶ疲れと足への負担がたまり、さらにペースダウンしており山小屋を一つおきに小休止しながら登るという状況。

【03:45】本八合目(3400m)到着

貰った地図では八合目〜本八合目の所要時間が80分なのに2時間かかるぐらいペースダウン。
ここまでヒートテック+ハーフパンツという格好で登っていたせいか、下半身の動きが非常に鈍く、寒いというか冷や汗をかくような寒気を感じ始めたので防寒用に持ってきたスノーボードウェアに着替えることに。
これが幸いし体調も少し回復。汗かいてないのに気づいたときにスグ着替えればよかったと軽く後悔。

本八合目 富士山ホテルの売店
本八合目 富士山ホテルの売店

山小屋では飲み物やお菓子も売ってますがやはり値段は高め。
飲料水は500mlペットが500円、チョコやカロリーメイト(一袋)などは200円。
どうやら重量があるものほど価格設定が高くなるようです。

富士山 本八合目からの夜景
富士山 本八合目からの夜景

本八合目から撮影した夜景と星空のツープラトン!!

富士山 本八合目 トモエ館
富士山 本八合目 トモエ館

下山時に休むことになるトモエ館に着いたときには既に4:15。

夜明けの前兆
夜明けの前兆

振り返ると既に地平線の彼方が明るくなってきてます。
この時点で山頂でのご来光を早くも諦めました。ほら、無理はいけないと思うんですよ。

ご来光を待つカップル
ご来光を待つカップル

さらにしばらく登り続けると既にご来光のために場所を決めて待機する人々がチラホラ。
「ほら、俺達の明るい未来が来るよ!」とでも言ってるんでしょうか?ケッ!!!!

上の方には人の列、列、列
上の方には人の列、列、列

上を見るとスゴイ数の人の列が・・・。
自分も手頃な場所を見つけてご来光に向けて待機を決め込むことに。

ご来光チェア
ご来光チェア

九合目手前で手頃な岩があったのでここでご来光を待つことに。
勝手に「ご来光チェア」と命名。さぁ、ごら〜〜〜いこ〜〜〜〜〜〜〜〜ぅ!!!!

【05:15】ご来光

ご来光1
ご来光1
ご来光2
ご来光2
ご来光3
ご来光3
ご来光4
ご来光4

おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉおおぉっぉぉぉっっっっ!!!!!!!
ずっと真っ暗な中を歩いてきただけにみるみる太陽が出てきて明るくなる様は感動!!
真紅から橙へと変わっていく様子の美しいこと美しいこと。
ジワジワと暖かくなるのには太陽のありがたさを痛感します。

エイドリア〜〜〜〜〜ン!!
エイドリア〜〜〜〜〜ン!!

ちなみに後ろからはランボーばりに叫ぶ子連れのパパさんが。
一方、子供は「もぅいやだぁ・・・」とずっと泣いてました。

真っ赤なご来光チェア
真っ赤なご来光チェア

ご来光チェアも太陽の明かりを受けて真っ赤に染まっております。
ほんとビックリするぐらい真っ赤になるので必見ですよ!

太陽も完全に昇ったので登山再開。

九合目前の白い鳥居
九合目前の白い鳥居

白い鳥居を抜けると九合目も目前。

【05:45】九合目(標高3600m)到着

九合目
九合目

ようやく九合目に到着。
ここまで来たらもう一息!と思ってもペース上げることは肉体的に無理!!
むしろ後30分も歩かなきゃいかんのか・・・

富士山の頂上前の鳥居
富士山の頂上前の鳥居

石像の狛犬のトコまで来たら頂上ももう少し!
しかし足が痛い・・・

【06:15】登頂完了!!

富士山頂上
富士山頂上

ついに富士山登頂完了!!
頂上に着いた喜びよりも初めに思ったことは「どこか休めるトコは・・・?」でした。
とにかく疲れてたのと寒気や軽く吐き気がしてたんで喜ぶのなんて後回しでした。

階段の石段に腰をおろしてからは数十分は放心状態。
たぶん友達とかと来てたら皆で喜んでテンションも上がったんだろうけど、一人だからね。

頂上つえ印所
頂上つえ印所

30分ほど方針した後、金剛杖に焼印してもらわなきゃという訳で印所へ。
お鉢巡りの地図を見て「そいやお鉢巡りなんてのがあったな」と思い出してするか一瞬考えたものの「無理!」と即決。
焼印してもらったあとは500円のリッチなコーラを購入してセレブ気分を満喫した後、とりあえず火口へ。

富士山火口
富士山火口

火口を見て改めて富士山の大きさを認識。
そしてお鉢周りするのが無理だということも再認識。

富士山頂から見た空
富士山頂から見た空

外側を見ると雲の上にいるという事がわかり、富士山の高さを実感することができます。
なんという壮大さ・・・。

富士山頂も満喫したので下山ルートへ。

【07:30】下山開始

富士山 須走・吉田口下山ルート
富士山 須走・吉田口下山ルート

吉田口ルートは途中まで須走口と同じルートを通ることになります。
緩やかな斜面をジグザグに降りていく感じになるので楽なものの、既に足に限界が来ているためこの坂ですら耐えるのがシンドイ・・・。
とにかくひたすらこの斜面を降りていきます。

【08:30】本八合目 トモエ館到着

ツアーのセットの中にトモエ館で仮眠するチケットが入ってるのでそれを見せて仮眠室へ。

トモエ館 仮眠室
トモエ館 仮眠室

繋げられた二段ベッドに寝袋を使って寝るという簡単な仮眠室。
ここでボードウェアを脱いで軽装に着替えた後、仮眠を取ろうと思ったものの一眼のデジカメや財布が不安で結局15分しか寝れず。
でも体力的には大分マシになりました。

【09:30】本八合目 トモエ館発

トモエ館を出るとまたひたすら須走ルートをジグザグと下りていきます。
道中、須走口ルートと吉田口ルートが分岐したポイントに出たら吉田口ルートへ。
うっかり須走口ルートへ行っちゃうと電車で帰るハメになるので要注意!

落石避け
落石避け

七合目の公衆トイレを過ぎ、斜面がシグザグしなくなると落石避けのシェルターみたいな通路があったりします。
通路内は階段状になってます。

何故か馬が
何故か馬が

さらに下りると今度は馬が・・・。
疲れた人は馬に運んでもらうこともできるようです。モチロンお金がかかります。

今度は馬車・・・
今度は馬車・・・

六合目を超えると馬車まで待機してたりします。
ちなみにこの馬は疲れていたのがウツラウツラ寝てました。
ここまで来るとあともう少しです。

【12:15】富士スバルライン五合目 到着

ついに五合目帰宅
ついに五合目帰宅

そしてついに五合目に到着!
登り時は夜中だったからいなかったけどここにも馬が!

下山後はツアーで貰った引換券を雲上閣のレジに持って行くと鈴を貰えます。
けどごく普通の鈴なのでまぁ貰わなくても問題ないでしょう(笑

帰りには県内の入浴施設に寄ってくれるのでそこでお風呂に入ることができます。
露天風呂でしたが風呂であって温泉じゃなかったのが残念。
1時間ほど入浴施設で休憩を取った後は新宿に向けて帰ることになります。

思えばこの旅行中、仮眠を2時間ぐらいと食事はカロリーメイト2箱しか取ってなかったのによくもったなと後になって気づきました。
飲み物は1リットル以上持って登りましたが必ず足りなくなるので上で飲み物を買いたくないという人は多めに持っていくことをオススメします。ただその分重くなるので注意!

想像以上にしんどい登山で八、九合目辺りは足を動かすのもままならなくなりましたが、それ以上に達成感のある体験ができるので一度も富士山に登ったことがない人は是非とも挑戦してみてください!そして、どうせならご来光を!!
無理せず計画的に登れば小学生でも登頂できるらしいので。現に小学生ぐらいの子も結構いたりしました

自分は準備不足だったりしてお鉢周りが出来なかったので来年にでもリベンジしたいと思ってます。
あと帰ってきてから本当の頂上には行ってないの?とか言われたので・・・。
次回はもっと楽に登頂できるような気がします。・・・たぶん。

始めたの人は登山靴はハイカットがオススメです

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